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ミラノ滞在日記 02 飛行機と時差
成田からイタリア、マルペンサ空港まで約12時間。
前にも書いたけれど、長い時間飛行機に乗るのは初めてだったので、なんとなくワクワクしていました。

想像以上に狭いエコノミー、窓際2つが我々の席。
滑走路に行くまでの飛行機はなんとなく「さぁ〜て、行くか〜」みたいなノリでタラタラ進んでいく気がするんだけど、滑走路についてメインエンジンが「ドゥオー!!」とかいって動き出すと、振動とともに本気になった感が伝わってくる。

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我々が乗った飛行機


高度を上げているとき下を見たら、日本列島は山を挟んでまっぷたつに様子が違った。日本海側は真っ白。雪の被害の大きさが伝わってくるようだった。

JALのアテンダントさんはとても親切で、ロンドンのアントニーさん(名札を読み取ってわかった)は「オシボリデス」とピンセットでおしぼりを渡してくれた。

映画を見たり(Mr&Mrsスミス、クリスタル・キー)ゲームをしたり、日記を書いたりしていたのだが、だんだんワクワク感はいずこかへ消え行き、その代わりに「暇」という事実に気づいてしまった。しまった。暇だ。

おまけに映画を見ている間に外は暗くなり照明も落ちていたのだが、何となく休日前に夜更かししているような楽しい錯覚に襲われて2本も続けて映画を見たせいで、寝るタイミングを逃したらしい。さて寝るか、と思った時には周囲の乗客のほとんどは「さあ起きるか」、という感じだったし(この寝るタイミングが大事だという事に気づいたのはミラノに着いた後だった)、トイレには行きにくいし(窓際なので)、なんだか、つらいぞ、飛行機。

暗くなったり明るくなったり、また暗くなったりと訳が分からなくなった。

仕方ないから窓の外ばかり見ていた。トイレへの行きにくさを捨ててまで窓際の席を取ったんだから空でも見てなきゃやってられない。

空はきれいだった。夜明けなんだか夕方なんだかはわからないが遥か彼方のそらが少しずつ赤くなっていく様子はあまり見れないものだろうし、下をみれば雪化粧のアルプスの山々も見えた。

変な物も見た。僕らの乗っている飛行機から少し上の高度、逆の方向に向かい、何かが飛んでいた。何かはわからない。かなりきつい角度でもと来た方向に戻ったりしていたが、やがて視界から消えた。写真を撮ろうと試みたけれど光の加減なのか、どうしても写らなかった。

ともあれ、眠いのに眠れないし、前の人はいまさらMr&Mrsスミス爆音で見てるし(それ、俺見たよ!!っていうかあなたの自由なんですけど)なんだかむちゃくちゃになりながらマルペンサ空港に到着。時刻は同日の午後6時頃。時差は8時間。一睡もせず、「このままイタリアで死んだら、8時間得したまま死ねるな」などと言うわけのわからないお得感を抱いたまま『土くれ』のような顔色でイタリアの地に立ったわけです。

この時差による攻撃はその後1週間続き、午後4時になるとハンマーで殴られたようにカクンと寝入り、午前3時になると清々しく目覚めてしまうというある意味規則的な生活を強いられる事になりました。

余談ですが、出発前に買った水とチョコボールがバッグに入らず、スーパーの袋のままでイタリアに持ってきました。僕だって恥ずかしいと思っていましたけど、空港に我々を迎えに来てくれたU-senは最後まで「あれは良かった。ちょっとコンビニ行って来たわ、という感じだった。」と言っていた。

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感動的だった空


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空から見た山々
by show_J | 2006-02-04 20:42 | milano
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no Lord, no life.
by show_J